かんなの観劇記録

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ミュージカル「アナスタシア」

公演記録

ミュージカル「アナスタシア」
2023年9月17日(日) 17:30開演 @東急シアターオーブ
※アフタートークショーあり(木下晴香・内海啓貴・大澄賢也

木下晴香 内海啓貴 堂珍嘉邦(CHEMISTRY) 大澄賢也 マルシア 麻実れい

五十嵐耕司 伊坂文月 井上花菜 工藤彩 熊澤沙穂 小島亜莉沙 酒井大 杉浦奎介 渡久地真理子 西岡憲吾 武藤寛 村井成仁 山中美奈 山本晴美

鈴木蒼奈

脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク

企画・制作:梅田芸術劇場
主催:梅田芸術劇場 フジテレビジョン
オフィシャルエアライン:ユナイテッド航空

感想

今期再演の当演目、初観劇しました!
アナスタシア伝説は知っていてもフィクションとしての「アナスタシア」をよく知らなかったので、何となくロードムービー的な感じかなぁと予想していたら、結構がっつりラブストーリーでびっくりしました😂笑

アーニャとディミトリのもどかしい関係性がもうキュンキュン!確実に相手に惹かれていっているんだけど素直に認められない初々しさが堪らなかったです。漸く自分の気持ちを受け入れられたかというところで、咄嗟にディミトリの口から出てきたのが「皇女様」なのも切ない。でも「皇女様」でなければディミトリはアーニャに肩入れしなかったかもしれないし、アーニャはディミトリに感謝できなかったかもしれない。アーニャからのダイヤモンドで希望を手にした二人が、ディミトリの最大の目的であったはずの報奨を捨てて、再び手を取り合うのがロマンチックですね。
勿論、ヴラドとリリーの壮年の恋(アフタートークでの大澄さん談)も素敵でした✨コメディチックに描かれていますが、何だかんだ言いながらも本気で好きなんだなぁというのが二人のやり取りに滲み出ていてよかったです。
ラストの大団円は都合良すぎでは?という気もしないでもないですが、もしアーニャと皇太后が共に暮す未来を選んでいたとしたら、皇太后の心は真の意味で自由にはなれなかったんだろうなとも思います。となるとグレブ以外は皆ハッピーな結末ですね。グレブはどうなっちゃったんでしょうね……「父の子ではありませんでした」では済まされないような気がしますが……。

ロシアが舞台ということもあってか、全体的に音楽に重みがあった気がします。メロディは綺麗で軽いんですが、伴奏がずっしりしている感じ。それから全体的にダンスが多めで、歌詞付きの曲が少ない印象を受けました。所謂「ミュージカル」ってこういうイメージなんだろうな、という雰囲気でした。
こちらもアフタートークで触れられていましたが、背景や窓に映し出される映像がとても綺麗で!作品の規模の割にはセットの数は少なめかと思うのですが、その分映像が豊富で、三人とともに旅している気分を味わえました。

晴香ちゃん、今回も最高でした💞相変わらず美しい歌声でいらっしゃる……王道ヒロインのイメージが強い彼女ですが、本作のようなちょっとやんちゃな女の子もとても良いですね。格闘シーンは結構激しくて、見ていて気持ちよかったです。

内海さんはあの爽やかな雰囲気でディミトリの胡散臭さが強調されていて似合ってた👏冒頭で女優達に「あんたがイケメンじゃなかったら〜」って言われていたのに説得力がありました。以前GREASEで拝見しましたが、ちょっと恋愛に不器用な役がハマりますね。

グレブの堂珍さん、舞台で拝見するのは十年ぶりくらいですが、外見はあまり変わっていない気がしました。目がぱっちりとされていて眼力が強いので、ああいう威厳のある役は迫力があります。アーニャに恋のような何かを抱いた時の浮ついた感じ、彼も普通の若者なんだなと察せられて切なかったです。

大澄さんは初めて拝見したのですが、ダンスが華麗でさすがでした!声色や雰囲気も柔らかくて、詐欺師でありながら穏やかで優しいヴラドにあっていたと思います。

マルシアさんも初めてでしたが、イメージ通りのパワフルな歌声・演技・ダンスどれも素敵でした🔥厳格そうな皇太后とは対照的ですが、愛嬌があって気に入られるのもわかるなぁと。主従ペア、普段どんなやり取りをしているのか気になりますね🤭

 

とても楽しかったです!どのキャラクターも濃いので、ダブル・トリプルキャストだとまた全然印象が変わりそうですよね。またどこかで見られたらいいなぁと思ってます。

 

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